依頼の内容・背景
4か月前に実父に対する傷害の罪で執行猶予付き有罪判決を受けた依頼人が、二日酔い状態で車を運転し、飲酒検知で飲酒運転が発覚した上、警察官の前で飲酒検知管を握りつぶして破壊したことに対する公務執行妨害で起訴された事案
弁護方針・対応
同種前科を有する依頼者が再度の執行猶予判決を得て社会復帰させることができるかが問題となった。そのためには公務執行妨害に至った原因を解明する必要に迫られた。
解決結果
調査したところ依頼者は、過去にクモ膜下出血を起こして脳の一部を切除したという病歴があったところ、飲酒検知管の握りつぶし行為は、上記疾病に起因する高次脳機能障害の可能性が窺われた。そのため短期間の再犯事案ではあったが、裁判所において、被告人に再度の執行猶予に付した。